大島卒業ライブ荒天中止で涙のあいさつ
AKB48が30日に予定していた、東京・国立競技場でのコンサートが荒天のために中止となった。卒業セレモニーを行うはずだった大島優子(25)は急きょ、国立に隣接する明治公園で、集まったファン3000人へ感謝と謝罪のスピーチ。中止に伴う今後の対応は協議中だが、大島は「日をあらためて、皆さんにちゃんと卒業を見送ってほしい」と代替開催を約束した。
晴れの門出とならなかった無念のエースが、鈴なりのファンの前に姿を見せると、憎むべき“春の嵐”から一転して、青空が広がった。「優子コール」に迎えられると感極まって顔を覆い、「さっきまで雨だったのに…。こんなに天気良くなっちゃって」と涙声で嘆き節。「楽しみにしてくださってたのに、本当にスミマセン」と深々と頭を下げた。
6月に卒業を控える大島にとって、ラストコンサートになるはずだった国立ライブ2日目。午前中には雨と強風の中でリハーサルも行ったが、開演時間の午後4時以降も雷を伴う雨雲が周辺を覆うという予報のため、安全面を考慮して午後1時に中止が決定した。
会場周辺にはすでに大勢のファンが駆けつけていたとあって、大島は「直接、ひと言言わせてください」とスタッフに直談判。7万人を動員予定だった国立のステージ上ではなく、隣接する公園で、感謝と謝罪の気持ちを3000人に伝えた。
「天気のことなので、どこにも悔しさと悲しさをぶつけられないのがイヤなんです。次にちゃんと卒業セレモニーをやるときには、そこに一生懸命ぶつけて、最高のAKB48の大島優子をお見せしたい」。荒天から一転した空と同様の、晴れやかな笑顔で宣言した。
卒業コンサートの代替開催を目指して、関係者が協議中。この日、国立でこぼすはずだった、別れの涙はお預けになった。