AKB渡辺麻友 卒業の松井玲奈に惜別
AKB48の渡辺麻友(21)が11日、都内で、5枚目のソロシングル「出逢いの続き」の発売記念イベントを行い、前夜に8月いっぱいでSKE48から卒業することを発表した松井玲奈(23)について「背中を押してあげたい」と率直な気持ちを語った。
松井とは、09年3月に発売されたAKB48の11枚目のシングル「10年桜」から最新40枚目のシングル「僕たちは戦わない」まで、選抜メンバーとして22作で共演。毎年恒例となり、運に左右されるジャンケン大会での選抜CDを除けば、前田敦子(23)がセンターを務めていた10年8月発売の17枚目のシングル「ヘビーローテーション」から常にシングル選抜入りしてきた。
渡辺にとっては2歳年上ながら、48グループでは後輩の松井。戦友の決断を正面から受け止め「びっくりしました。でも、役者の道に進みたいと意志を掲げての前向きな卒業なので、背中を押したいです」と、変わらぬサポートを約束した。
イベントでは“ニューまゆゆ”を印象付けた。6日に開催された第7回選抜総選挙では16万5789票を集めて3位。昨年、初の女王に輝き、2連覇を目指して来たが、かなわなかった。
開票当日の心境について聞かれると「不安で不安で逃げ出したかったくらい。立候補したことを後悔した」と本音を吐露。3位で名前を呼ばれ「2連覇を目指していたので、悔しくもあるんですけど、すがすがしい気持ちでした。開放感で、すっきりした。今はすっきりした気持ちで過ごせています。本当に不安だったので、来年(立候補するか)どうしようかなって感じ」と、プレッシャーから解き放たれた晴れ晴れとした表情を浮かべた。
言葉通り、ステージでは終始、はじけまくり。王道アイドルのルックスを持ち、ディフェンディングチャンピオンとして過ごした今年の総選挙までは、どこか優等生的なイメージがつきまとった。
この日は、ソロ新曲のMVを見てきた人に挙手させ、会場の反応が悪いと見るや「視聴率3・6%くらいだよ、これじゃ」とツッコミ。平均視聴率4・7%で終わり、数字的な苦戦が伝えられた主演ドラマ「戦う!書店ガール」を自らネタにした。
さらにファンを公言しているサンリオキャラクター、ポムポムプリンが登場すると大興奮。「夢?夢?」とポムポムプリンをなで回し「しゅごい!!イベントやってる場合じゃない!!歌詞を忘れちゃった。小一時間みつめてていい?みんなバイバーイ!!」とイメージを覆す“暴走”ぶりを見せた。
「7割は知ってる人」という常連だらけの会場から「そろそろ(ライブに)いこうよ~!!」の声が飛んだほど。レコード関係者も「もともと毒舌で突っ込むことはあったけど、優等生なイメージだった。いつもより、はじけてますね」と驚きの声を漏らした。
自身の卒業について聞かれ「私もずっと(AKBに)いるわけじゃない。いずれは卒業がくると視野に入れて、考えてはいますかね」と語った、まゆゆ。重圧から、いい意味で解放された元女王が、これからどんな“はじけ方”を見せてくれるのか注目だ。