内野聖陽 トルコ人救う医師役に奮闘
俳優・内野聖陽(46)、女優・忽那汐里(22)が23日、映画「海難1890」(12月公開予定)を撮影中の和歌山県串本町でロケ取材会を開いた。
同作は日本とトルコをつなぐ2つの物語が題材となっている。1つは1890年に串本沖で起こったオスマン帝国の軍艦「エルトゥールル号」の海難事故の際、地元住民らが献身的に救助活動に携わった。もう1つは1985年に起こったイラン・イラク戦争時にトルコ人が現地の日本人救出に協力したこと。
海難事故の際にトルコ人船員の治療に奔走した日本人医師を演じる内野は「エルハバ!(トルコ語でこんにちは)」とあいさつ。共演するトルコ人俳優らが、連日びしょ濡れになって撮影に臨み、これを日本人キャストがさすって温めてあげる交流が続いていることを明かし「実際の事件の時もこのようなことがあったんだろうと演じるイメージが湧いてきます。亡くなった水兵のたちの魂のためにも撮影を頑張っていこうと思います」と語っていた。
また忽那は、海難事故当時に医師をサポートした女性と、イラン・イラク戦争時に現地脱出のため大使館に掛け合う日本語教師の2役を演じる。