俳優の中村蒼（２３）が、俳優として初の賞を受けたことが９日、分かった。北海道夕張市で開催される「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」（今年は１９～２３日）で昨年新設された「ニューウェーブアワード」男優部門に選ばれ、第１回の東出昌大（２７）に続く栄誉となった。

　今年で２５回目の同映画祭は、受賞理由を「シリアスからコミカルな役柄まで演技の幅を広げ、その表現力で着実に役者としての存在感を増している」と説明。「東京難民」でのシリアスな演技から「トワイライト　ささらさや」でのコミカルなキャラまで、役を問わない縦横無尽さが評価された。

　俳優の“新しい波”として期待される中村は「この世界にいるとネガティブなことを考えてしまいがちなんですが、自信にもつながるのでとてもうれしいです。賞の名前通りニューウェーブを起こせるように頑張ります！」と喜んでいる。

　女優部門は松岡茉優（１９）が受賞。松岡も俳優としては初の賞で「初めての賞を愛する母の故郷である北海道でいただけることを幸せに思っております」とコメントした。

　２人は１９日に映画祭内で行われる表彰式に出席する予定だ。