鳥越俊太郎氏、戦地での覚悟語る

 ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(74)が10日、都内で行われた米映画「アメリカン・スナイパー」(21日公開)のトークショー付き試写会に登場した。

 映画はイラク戦争に従軍した伝説的狙撃手の半生を描く巨匠クリント・イーストウッド監督の最新作。アカデミー賞では作品賞など6部門にノミネートされている。

 11年前にバグダッドで取材していたという鳥越氏は「後藤(健二)さんもそうだと思うが、ホテルを出る時に、家族へのメッセージを吹き込んで部屋に置いて撮影に行きましたね。それくらいの覚悟でした」と回想。

 「この映画は、本物の戦争にギリギリまで迫っていると思うくらいリアルでした」と実体験を踏まえて語り、「(イーストウッド作品は)1人の人間や家族の悲劇を通じて戦争の残酷さ、悲しみ、痛みを描いています。後藤さんの事件があったように、決して遠い国の話ではないのだ、と思いながら見てほしい」と強調した。

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