日本版ゴジラ 米国版超えで史上最大級

 2016年公開予定で製作が進行中の日本版「ゴジラ」のスタッフが31日、発表された。脚本・総監督をアニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明氏(54)、監督を映画「進撃の巨人」「平成ガメラ」シリーズの樋口真嗣氏(49)が担当。ゴジラは過去最大だった昨年公開のハリウッド版「GODZILLA」の108メートルを上回るサイズになるという。庵野氏、樋口氏の最強特撮&空想科学コンビが、史上最大ゴジラを大暴れさせる。

 04年公開の「ゴジラ FINAL WARS」以来となる東宝製作の日本版ゴジラは、最強コンビが、よみがえらせる。

 東宝は庵野氏と樋口氏の起用理由を「怪獣映画、ゴジラ映画に対する造詣の深さ、深い愛情。12年ぶりのジャパンゴジラにこれほど相応しい2人はいない」と説明。2012年に庵野氏が企画・脚本を担当し、樋口氏が監督を務めた特撮短編「巨神兵東京に現わる」が高い評価を受けるなど、30年近い親交の中で作られてきた、過去の共同作品への信頼も決め手となった。

 庵野氏がオファーを受けたのは13年1月末。12年公開で興収53億円のヒットとなった映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」に尽力した反動で、庵野氏は「いわゆる鬱(うつ)状態」だったという。

 それでも東宝と樋口氏による説得で「過去作品への恩返し」であり「1度しかできない挑戦」と奮起。13年3月に総監督を引き受け、同年6月には企画書とプロット制作を開始した。今秋のクランクアップを予定しており、庵野氏は「日本を代表する空想特撮作品を背負って作る」と覚悟を決めている。

 舞台は日本。ゴジラの足型が公開され、推定される体長は過去最大になる。特撮技術も担当する樋口氏は「この偉大なる神を生んだこの国に生まれたこと、特撮という仕事に巡り合えたこと、この機会が巡ってきた運命に感謝しつつ、来年、最高で最悪の悪夢をお届けします」とコメントしている。

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