我修院達也 記憶喪失の24年間語る

 俳優の我修院達也(64)が20日、都内で行われた映画「リピーテッド」(23日公開)の試写会でトークショーし、91年3月3日に熱海で行方不明となり、「記憶を喪失」してからの24年間について語った。また、「記憶喪失」後、毎日、腹筋を約400回、腕立て伏せを200回し、体重48キロをキープするなど、驚異の体力作りを明かした。

 映画は、事故の後遺症で毎朝、前日の記憶をなくしてしまう女性を主人公にしたミステリー。我修院は「元記憶喪失タレントの『若人あきら』です」と旧芸名を名乗りながら自虐ジョークで登場し、ニコール・キッドマン演じる心因性健忘の主人公について「何が分からないのか分からない、ってのは怖いんです。(映画の主人公は自分より)もっと怖い。毎日忘れるんだから」と記憶喪失経験者の目線から感想を語った。

 熱海市の海岸で釣りをしている際に行方不明となり、3日後に記憶をなくした状態で発見されてから24年。我修院は「早いですね。おかげさまで42歳になりました…息子が」と笑わせ「あっという間。24年もたっちゃえば、年をとって忘れたのか、記憶喪失なのか分からない」と心境を明かした。

 記憶をなくしてから続けている習慣があることも告白。毎日、腹筋を350~400回、腕立て伏せを150~200回、1万歩のウォーキングを自らに課しているという。「24年前と体形は変わっていない。体重48キのまま。血圧も血糖値もいい」と、ご機嫌だった。

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