週刊少年チャンピオン（秋田書店）に連載中の人気自転車漫画の映画版、「劇場版　弱虫ペダル」の舞台あいさつ付き完成披露試写会が２２日、都内の映画館で行われた。物語の舞台が熊本県だったことにちなんで、県のＰＲマスコットキャラクターのくまモンがサプライズゲストとして登場し、館内を沸かせた。

　舞台あいさつ中に呼び込まれたくまモンは自転車をこいで登場。さっそうと登壇すると、ポーズを決めた。物語の主人公・小野田坂道らが通う千葉県立総北高校自転車競技部のジャージーを着込む念の入れようだった。

　くまモンは作中にも登場する。前もってしたためた「大ヒット間違いなかモン」のメッセージも披露して、「弱ペダ」のヒットを祈念。共演者から「よくあったね、このジャージー」などと、芸の細かさに驚かれていた。

　舞台挨拶には声を演じた山下大輝（小野田坂道・以下役名）、森久保祥太郎（巻島裕介）、代永翼（真波山岳）、柿原徹也（東堂尽八）、宮野真守（吉本進）が出演した。山下は「喉がつぶれてもいいや、というぐらい全力で臨まさせていただきました」と振り返った。

　「弱虫ペダル」は自転車ロードレースに青春をかける高校生たちを描く作品で、コミックスの累計発行部数は１４００万部超。特に女性ファンへの人気が高く、作品に登場するキャラクターのコスプレをして実際に自転車で走るファンもいる。今回の劇場版は原作者の渡辺航氏による書き下ろしストーリーで、２８日から全国で公開される。