橋口監督「今の日本は大変」
東京映画記者会(デイリースポーツなど在京7紙で構成)が制定する「第58回ブルーリボン賞」が、26日までに決定し、監督賞には、ワークショップで集めたアマチュアに近い俳優を主演に起用して話題を呼んだ「恋人たち」の橋口亮輔監督(53)が選ばれた。
橋口監督は「ブルーリボン賞は、自分は取らないと思っていた」と話しつつも「やはりうれしいですね」と相好を崩した。
長編映画は、2008年公開の「ぐるりのこと。」以来、7年ぶり。その間、金銭トラブルに巻き込まれ、「人生を失って、映画なんかバカバカしくて作ってられないと思った」という。
映画を見たファンからは「救われました」という感想が多かったといい、「今の日本は大変なんだなと痛感しました」としみじみ語った。