樹木希林 「鑑定団」ネタで盛り上がり
女優・樹木希林(73)が7日、横浜市内で行われた「第37回ヨコハマ映画祭」の表彰式に出席。俳優・石坂浩二(74)が22年司会を続けるテレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」で意図的に発言をカットされていたとされる騒動をネタにする“独演会”で笑わせた。
今年5月21日公開の映画「海よりもまだ深く」(是枝裕和監督)の現場でせりふ覚えに苦労したという樹木が「台詞が覚えらんないの。前にとった是枝作品、ちょっと違うと『もう一回』。苦労した」と話すと、降板をめぐり担当プロデューサーとの確執が報じられた石坂の話題を切り出した。
「私の願いは石坂浩二さんの後。台詞は覚えなくていい。映らなくていい。毎週通えばリハビリにもなる。年金に足して、ギャラも石坂さんのまんまで」とカット前提の出演を大歓迎した。
3月いっぱいで降板する石坂の後任はフリーアナウンサーの福澤朗氏(52)に決まっている。樹木は「2、3日前にプロデューサーから連絡きまして、次の方に決まっていますと」と冗談交じりに語った。
“鑑定団ネタ”は止まらなかった。同映画祭で主演男優賞を受賞した俳優・永瀬正敏(49)に「鑑定団の仕事は?」と呼びかけると、永瀬も「(樹木希林の)横で」と掛け合い。永瀬が先輩のイジりになんとか応える場面もあった。
樹木は1966年の映画デビューから50年が経った。昨年は映画「あん」や「駆込み女と駆出し男」で活躍したことから同映画祭で特別大賞を受賞した。