本木雅弘 作品に重ねビンテージ衣装
東京映画記者会(デイリースポーツなど在京7紙で構成)が制定する「第58回ブルーリボン賞」の授賞式が9日、東京・イイノホールで行われた。主演男優賞に選ばれた俳優・大泉洋(42)はバラエティーで鳴らした話術で会場を爆笑の渦に。主演女優賞の有村架純(22)は、対象作「ビリギャル」の母親役で助演女優賞に選ばれた吉田羊(年齢非公表)と“親子おそろいファッション”で晴れ舞台に立った。
助演男優賞の本木雅弘(50)が、東北に伝わる刺し子の衣装に喜びを込めた。「80年たっているビンテージ生地の1点ものの一部」といい、古くから受け継がれている技術、味わい深さを映画製作に重ねて選んだという。「日本のいちばん長い日」では邦画史上初めて顔を出して昭和天皇役に挑み、その苦悩を見事に演じた。大きめの上着に自身と作品との関わりをなぞらえ「身の丈に合っていないものにも出合うことがある」としつつ「後世に残せるものになっていけば」と願った。