樹木希林 映画出演決め手は「順番」
女優・樹木希林(73)が主演映画「あん」で、「おおさかシネマフェスティバル2016」の主演女優賞を受賞し、6日、大阪市内で行われた表彰式に出席。司会を務めた映画評論家・浜村淳氏(81)と“舌戦”を繰り広げた。
先に登場した主演男優賞の佐藤浩市(55)に、浜村氏が「佐藤さんが私のラジオ番組に来てくれたら、総務や経理の部署からも見物がくるんです」と紹介。するとラストで登場した樹木は開口一番「私の(ラジオ出演の)時は他の部署から見学者ひとりも来なかった」とボヤキ節。これに浜村氏は、樹木の出演はホテルで収録したためだと説明し「そんなことより、早よ表彰状を受け取ってもらえませんか」と突っ込み、笑いを誘った。
樹木はマネージャーをつけず、移動は自らが車を運転。映画などの出演依頼は自分でファクスを受け取り、決断している。映画出演に関して「(オファーが)来た順番で。やりたくないのは(依頼)ファクスが来た瞬間に分かる」と話し、若手時代を「私は舞台は嫌いでしたね。ワンステージ200円でしたから。1番すばらしい役者が舞台俳優、2番目に映画、3番目がテレビも一応俳優、の時代に、そんなもんやったら芸が荒れると言われたCMを選びました」とギャラで仕事を選んでいたことを明かし、笑わせた。
一方の浜村氏も、同映画祭の小さいトロフィーを「綾野剛に『ちっちゃ!』と言われたトロフィーです!」と紹介し、おなじみの名調子での作品紹介も。樹木に「どんな役が来てもどーんとこなされる自信はある?」「魂をこもったお芝居をおやりになるでしょ?」と連続質問すると、これに樹木は「それよりも、本当によくしゃべりますね。すごい。私絶対負けてる」と突っ込み返していた。