欽ちゃんショック!清水由貴子さん介護疲れ?父の墓前で母と無理心中…80代母は一命取り留める
【2009年4月22日付デイリースポーツ紙面より】
欽ちゃんファミリーの一員としても活躍していたタレントの清水由貴子さんが21日、静岡県小山町の墓地「富士霊園」で硫化水素自殺を図り、死亡しているのが見つかった。49歳だった。道連れを図ったとみられる母親は意識不明だったが、一命を取り留めた。清水さんは父親が眠る墓石の前で倒れていた。清水さんは母親の介護のため、2007年に芸能活動を引退していた。
静岡県警御殿場署によると巡回中の霊園の職員が、清水さんを発見したのは21日午後1時半ごろ。亡き父親が眠る霊園内の、父の墓前で倒れていた。すでに息はなかったという。
清水さんの頭の下には洗面器の入った黒いポリ袋があり、密封したバケツの中で硫化水素を発生させ、吸い込んで、自殺したとみられる。近くには「ご迷惑をかけてすみません。消防に通報してください」などと書いた遺書もあった。
清水さんの隣には、80代の母親が車いすに座ったまま、雨に濡れぐったりとし、意識不明の状態だった。母親は病院に搬送され、一命を取り留めた。命に別状はないという。清水さんが母親と無理心中を図ったとみられる。母親は腎臓病と糖尿病を患っており、関係者によると清水さんは母親の介護に悩んでいたという。
御殿場署によると、清水さんの死亡推定時刻は20日午後5時ごろ。清水さんと母親は同正午ごろ、タクシーに乗って霊園に来たのが目撃されており、亡き父にお別れをしてから、自殺を図ったとみられる。JR御殿場駅で、車いすの母親をタクシーの運転手が抱えて後部座席に乗せ、清水さんも隣に座ったという。
華やかな芸能生活の一方で、プライベートでは独身を貫き、母親と妹の3人で、東京都武蔵野市で生活。06年3月には、デビュー以来所属していた芸能事務所「芸映」を退社。関係者には「母親の介護に疲れ、いい仕事ができない」などと打ち明けていたという。
芸能活動をセーブしながら07年9月まで、山梨放送のテレビ番組「ともちゃん家の5時」に出演していたが、以降は芸能界を引退。病気の母親の介護生活を送っていた。
清水さんの所持品からは、武蔵野市にある会社の、契約社員の社員証が見つかったという。