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さんまの駐在さん、禁断ネタで大暴れ!「紳助さんは戻ってきません」

 終演後のエンディングにも登場し、出演者らとトークを展開する明石家さんま(中央)
 【2012年4月9日付デイリースポーツ紙面より】

 吉本興業の創業100周年記念興行「伝説の一日」が8日、リニューアルオープンした大阪市中央区のなんばグランド花月(NGK)で、200組以上のタレントが出演して行われ、明石家さんま(56)が大トリを飾った。主演コメディー「さんまの駐在さん」で登場したさんまは、同期で元タレントの島田紳助さん(56)のネタも織り交ぜる暴れっぷりで“お笑い怪獣”の本領を発揮。また、ダウンタウンやナインティナインらも出演し、“オール吉本”で大きな節目を盛り上げた。

 「週刊誌で100周年のイベントで(島田)紳助が帰ってくるとも言われましたが、戻ってきません。あと、沖縄国際映画祭もそこそこの盛り上がりに終わりまして…」‐。登場するや、さんまが強烈な“ツカミ”を放つと、劇場が揺れるような爆笑が起こった。

 さんまは、前日深夜から朝4時までリハーサルを行い、自らの出世作となったABCコメディー「さんまの駐在さん」(85~86年放送)のリバイバル公演で97年以来15年ぶりの主演。今田耕司(46)、ナインティナイン・岡村隆史(41)、西川きよし(65)、間寛平(62)らのボケに、鋭いツッコミを入れ続けた。

 若手時代のさんまが基礎を築いたのが、NGKの前身、なんば花月(88年閉館)だった。74年に笑福亭松之助(86)に入門し、当初は落語家として芸を磨いたが、76年からMBSテレビ「ヤングおー!おー!」に出演し、阪神タイガース・小林繁投手の形態模写などでブレークした。

 デビュー当時はなんば花月でも落語を披露していたが、ブレークとともにタキシード姿で漫談を披露するスタイルに変わり黄色い声援を集めた。あまりにも短期間で売れたため、同劇場のめくり(舞台横に設置される出演者の名前を書いたボード)作りが間に合わず漫談ながら、めくりの文字は「落語 明石家さんま」のまま。作り直そうかとなった時には、東京進出を果たしていたというスピード出世ぶりは、語り草となった。

 自らの成長を見届けてきた原点に大トリとして凱旋するも、ノスタルジックに浸る様子など一切なし。ただただ笑いを生み出し続け、劇場に、吉本に、観客に、さんま流の“恩返し”をほどこした。

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