ビートルズ支えたT・シェリダン死去
1960年代に無名時代のザ・ビートルズとコラボしたことで知られる、シンガーソングライターでギタリストのトニー・シェリダンが72歳で亡くなった。トニーは16日にドイツのハンブルグで息を引き取ったとのことで、トニーの家族はフェイスブックに「トニーは私達家族にとって最愛の父で友人でもあります。皆さんの愛とインスピレーションに感謝します。トニーは今日、午後12時に亡くなりました」と声明を残している。
60年代当時、ザ・ビート・ブラザーズ名義でビートルズがトニーのバック・バンドを務めていて、1961年には両者で『マイ・ボニー』のカバーなどを発表している。
トニーはビリー・プレストンと並んで、唯一ビートルズのレコードに名前がクレジットされた正式メンバー以外のミュージシャンで、さらにビートルズ名義のシングルでメンバー以外でリードシンガーとして参加した唯一の歌手だ。
さらにトニーは、ビートルズにアメリカのR&Bを紹介し、グループの初期の作品に大きな影響を与えたことでも有名だ。
そんなトニーはベトナム戦争が勃発した際、アメリカ軍の慰安音楽隊として従軍していたが、
自身のバンドメンバーが敵の砲火によって殺されてしまったことから、トニー自身も死亡したという誤った訃報が一時報道されていたこともある。
トニーとビートルズのコラボ曲はこれまでも長年にわたって再リリースされていて、2002年にトニーは大半が自身のオリジナル楽曲となるアルバム『ヴァガボンド』をリリースしてる。
(BANG Media International)