トム・クルーズは幼少期にアルコールを盗んで捕まったことで神学校を追い出されていた過去があったようだ。現在は敬虔なサイエントロジーの信者として有名なトムはティーンエイジャーの時にはカトリックの聖職者になる心づもりだったものの、２年あまりで米シンシナティにあるセント・フランシス神学校を去ってしまったようだ。当時トムと一緒に神学校に在籍し、アルコールの隠してあった部屋に忍び込んで、そのアルコールをトムに渡した経験があるというシェーン・デンプラーさんは「私は６本のアルコールの瓶をトムに投げ渡したんですが、ほとんどが割れてしまい、なんとか一緒に２本を手にすることができて近くの森にそれを埋めたんです」「他の男の子達が私達の計画に気づいて、森に忍び込んで酔っ払って帰ってくるまで神学校の神父達はこのことに気づかなかったんです。その学生達はみんな学校の近くの道に連れ出され、白状するように言われたんです」「そこで学校側は私達の両親に手紙を書き、私達のことは好きだけれども、学校に復学することは望まないと伝えたんです。だから私達は結局退学ですよ。まあ、復学を望まなかったとでも言いましょうか」と昔を回顧している。

　１９７６年から翌年までの２年間トムと共に神学校に在籍したというシェーンさんは、２人共聖職に「とても興味があった」というものの、自分の将来について重要な決定を下すには若すぎたともニューヨーク・デイリー・ニュース紙に続けた。「トムはとても敬虔にカトリックを信仰してました」「私達はミサにも行き、チャぺルで時間を過ごして神父達の話を聞くのが大好きでした。私達はそこの神父達は素晴らしいライフスタイルを過ごしていると感じ、聖職にとても興味をがあったんです」「ただ真実としては、私達はそういった将来の重要な決定を下すには若すぎたんですね」

　さらにシェーンさんは、当時からすでにトムは俳優としての才能の片鱗を垣間見せていたとも話している。「スポーツと演技のことになると、トムは自分の殻を破って抜け出たようになっていたんです。２つの分野は両方とも競争が求められるものですが、競争が激しいほど彼は得意なんですよ。そうでない時はトムはよく映画のシーンを研究してましたね」「アルバート・グリーザー神父という素晴らしい演技の先生がいたんです。人前でどうやって話すのかということを教えてくれたんです。ただアルバート神父は話している最中には決してつばを飛ばすなと言っていたものの、私達はわざとつばを飛ばしていたのでよく怒られました。そうすると５０セントの罰金だったんです」

（ＢＡＮＧ　Ｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ）