元ABBAフォルツコグ10年ぶりアルバム

 元ABBAのアグネッタ・フォルツコグが約10年ぶりに新作アルバムをリリースすることになった。ここ数年間に渡って芸能界からは身を引いて生活していた62歳のアグネッタは今回ついに引退生活からカムバックして、新作アルバム『A』を5月13日にリリースするという。音楽制作にまた戻ってこれたことを喜んでいるというアグネッタは、スタジオ入りの魅力に逆らえなかったと今回の復帰の経緯を語っている。「また歌うなんて自分じゃ全然考えていなかったけど、初めの3曲を聴いたらノーって言えなくなっちゃったの。長い間曲を作ることもなかったけど、ピアノの前に座ったら曲に対するアイデアがすごく自然に溢れてきたわ」

 ストックホルムの西に位置するエーケレー市の人里離れた島に住んでいるアグネッタだが、これまで注目されることや芸能界のスポットライトを敢えて意識的に避けていたわけではないと否定しており、普通の生活を送っているとも主張している。アグネッタはBBCに「ミステリアスな人間だってずっと表現されてきて、ちょっとだけ傷ついたわ。だってそんなんじゃ全然ないんですもの。私はとても地に足の付いた、とっても普通の人間よ。ただ家にいるのが好きなだけなのよ」と話した。

 今回の新作アルバム『A』にはテイク・ザットを率いるゲイリー・バーロウとのデュエット曲『アイ・シュッド・ハブ・フォロード・ユー・ホーム』が含まれているとのことだが、実のところ2人は1回も顔を合わせたことはなく、お互い別々にボーカルの収録をしたようだ。さらにアグネッタはアルバムに収録した全曲をスウェーデンの作曲家・プロデューサーのヨルゲン・エロフソンと手掛けたようで、ヨルゲンはこれまでもブリトニー・スピアーズやケリー・クラークソン、セリーヌ・ディオンといったアーティストとのコラボ経験がある。また2人のコラボが今回達成した経緯には、ヨルゲンが1年半前にアグネッタの自宅を訪れて、自身がアグネッタのために書き上げた3曲を演奏して説得したことがあったようだ。今回のコラボについてヨルゲンは「彼女はこれまで長年活動をしてこなかったミュージシャンでもあり、ソングライター、シンガーでもあるんだ。僕らは彼女が人生でまた音楽により大きな喜びを覚えて開花する姿を見たよ」と語った。

 そんな同アルバムからのファーストシングル『ホウェン・ユー・リアリー・ラブ・サムワン』は現在iTunes、YouTube、さらに音楽配信サービスのスポティファイにて視聴可能だ。

 アグネッタをはじめビョルン・ウルヴァース、ベニー・アンダーソン、アンニ=フリッド・リングスタッドらで1970年に結成されたABBAはポップバンド史上最も成功を収めたグループの1つとして名を馳せ、1982年に解散している。また4人はこれまで世界中で3億7800万枚のレコード売り上げを記録している。

(BANG Media International)

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