スーパーマン新作はエイブラムス企画?
J・J・エイブラムスが、「スーパーマン」の最新リブート作『マン・オブ・スティール』は自身が温めてきた企画『スーパーマン・フライバイ』に似ていると主張している。
J・J・エイブラムスが、「スーパーマン」の最新リブート作『マン・オブ・スティール』は自身が温めてきた企画『スーパーマン・フライバイ』に似ていると主張している。エイブラムスが構想したもののお蔵入り状態になってしまった同企画は今年初めにもオンライン上でリークされてしまっているが、その企画は今年8月にも日本公開予定のザック・スナイダー監督が手掛ける『マン・オブ・スティール』と似た作風になるはずだったと今回明かしている。
エイブラムスは自身の企画で、クリプトン星での内戦や、その後地球でクラーク・ジョセフ・ケントと名付けられる主人公のカル=エルが父親によって地球に放出されるオリジナルのストーリーを維持しつつ、タイ-ゾーと呼ばれる全く新しい悪役を登場させるつもりだったようだ。エイブラムスは「そのストーリーの中で強調しようとしたのは、スーパーマンのパワーを持つ少年カル=エルをもしケント夫妻が発見していたら、カル=エルが即座に夫妻を殺してしまいかねないっていうことだったんだ。そして、もしケント夫妻がその後生き延びられたとしたら、2人はその子が成長するにつれてすぐさま、その子の能力を抑えなければならないっていうアイデアもね。夫妻はカル=エルの敏捷さ、強さ、そしてパワフルさを抑えなければならないんだよ」と語った。
さらにエイブラムスは、養父母となるケント夫妻からクラーク・ケントと名付けられる主人公が「自分自身を恐れ、自信喪失状態になり、自分の能力を恥じる」という物語を作ろうとしていたようで、スーパーマンが自分の強さを意識し、これまでの人生で自分に何が可能だったかをついに思い知る過程を描くというアイデアを抱いていたという。
ただエイブラムスとしては、監督のザックとプロデューサーのクリストファー・ノーランの2人が『マン・オブ・スティール』で自身と同じようなコンセプトを本当に持っていたかは定かではないとしている。ただザックとクリストファーは同じコンセプトを元に製作したようだ。エイブラムスは「この映画を見るのが楽しみで堪らないよ。僕にとってはこの映画はよくやった!って感じなんだよ」と続けた。