ダニエル・ラドクリフが９日（火）に行われたリチャード・グリフィスの葬儀に参列した。「ハリー・ポッター」シリーズでバーノンおじさん役を演じたリチャードと共演経験があるダニエルは、イングランド中西部ストラトフォード・アポン・エイヴォンにあり、ウィリアム・シェイクスピアも埋葬されているホーリー・トリニティー教会で３００人近い参列者と共に葬儀に列席し、棺に横たわった亡きリチャードの姿を見て涙を浮かべている。参列者の１人はメールオンラインに「大体リチャードに出会った人は皆そうですが、ダニエルもリチャードのことが大好きなようで、教会で人目を忍ばず涙を流していました」「とても美しくしめやかに執り行われた葬儀で、大勢の人達がさよならを言いにやってきたことを知って天国のリチャードも感激したのではないでしょうか。リチャードは豪胆な性格でしたので、温かみと愛情に溢れた彼の人生を回想して、参列者は皆それぞれ涙と笑みを漏らしていましたね」とその際の様子を話している。

　葬儀には、『パイレーツ・オブ・カリビアン／生命の泉』でリチャードと共演したジュディ・デンチをはじめ、ナイジェル・ヘイヴァース、リチャードが後見人だったコメディアンのジャック・ホワイトホール、『ダウントン・アビー　～貴族とメイドと相続人～』のクリエーターであるジュリアン・フェロウズなど多くの映画・テレビ関係者が参列し花をたむけていて、『ウィズネイルと僕』で共演したリチャード・Ｅ・グラントは「（『ウィズネイルと僕』で亡きリチャードが演じた）愛するモンティー叔父さんへ。さよなら。心から愛を込めて。リチャード・Ｅ・グラント」とメッセージを残している。

　また、リチャードが『ヒストリーボーイズ』の劇中でヘクター役に扮した際の写真や詩人レイモンド・カーヴァーの詩『レイト・フラグメント』が参列者に配られており、元ボンドガールのカルメン・デュ・ソートイが聖書から「伝道の書」の聖句を読み上げたり、ＴＶスターのペネロペ・ウィルトンがリチャードが生前愛読していたエドワード・リアの詩『みみずくとねこのミミー』を朗読するなどの場面も見られた。

　３３年間連れ添ったヘザー・ギブソンを妻に持つリチャードは３月に心臓手術後の合併症が悪化してこの世を去っている。（ＢＡＮＧ　Ｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ）