S・ヨハンソンが映画監督デビューへ
スカーレット・ヨハンソンがトルーマン・カポーティの幻の処女作『真夏の航海』の映画化作品『サマー・クロッシング』で監督デビューを果たすことになった。現在開催中のカンヌ国際映画祭で16日(木)に製作が発表された本作は、1945年の夏を舞台に両親と一緒にパリへ旅行に行かないと決めた17歳の少女が、代わりに駐車係のボーイとして働くユダヤ人の恋人と過ごす一夏を描く。
来年から撮影が開始予定の本作についてスカーレットは「何年か前にカポーティ財団と脚本家のトリステン・スカイラーと一緒に『真夏の航海』の映画化に取り掛かったのよ。『真夏の航海』はカポーティの初期の作品で、長いこと私のハートを鷲掴みにしてきた本なの。長編作品の監督デビューとして、この物語をスクリーンで描けるなんて人生の夢が叶ったように感じるし、大きな特権だと思ってるわ」と話した。
2005年まで出版されていなかった『真夏の航海』をカポーティは1940年代に執筆したと考えられているが、出来に満足しなかったために破棄していた経緯がある。捨てられた手書きの原稿だったが、その後当時カポーティが短期間だけ住んでいたニューヨークのアパートの管理人がゴミ箱から原稿を回収し、その管理人の死後に甥にあたる人物が原稿を発見したことで、カポーティの死後21年目にしてようやく日の目を見ることになった。
(BANG Media International)