ヴェルサーチ、株式の一部売却を検討
ヴェルサーチが事業の株式の一部売却を検討しているようだ。ジャン・ジャコモ・フェラリス CEOによれば、 1978年にファッション・デザイナーのジャンニ・ヴェルサーチによって創設された同イタリアブランドは、「10月か11月」までに株の一部売却を行うかどうかの決定を下すという。フェラリス CEOはブルームバーグに「株価を注視しています。さらに生産を拡大するためには、更なる運転資本が必要なのです」と明かした。
同社は、20%の株式を保有し、ブランドのアーティスティック・ディレクターを務めているドナテラ・ヴェルサーチを筆頭に、ドナテラの兄で共同CEOを務め、30%の株式を保有するサント・ヴェルサーチ、さらに50%の株式を保有するドナテラの娘アレグラなど、世界的にも有名なヴェルサーチ一族が株を独占している。株式の売却が公募と私募のどちらの形式をとるのかはまだ明らかになっておらず、ブランド側もまだ購入の可能性がある個人や組織とは接触していないという。
最近では、ロンドンの高級老舗デパートであるハロッズを所有するカタール政府の投資機関カタール・ホールディングスが、ヴェルサーチへの投資を「注意深く検討している」とも報じられていたばかりだ。
ただ、株式の一部売却が行われたとしても、ヴェルサーチ一家はブランドのビジネス面のコントロールはその後も保持するという。そんな同ブランドのファンには、レディー・ガガ、ジェニファー・ロペス、ケイト・ハドソンらがいる。
(BANG Media International)