M・ジャクソン、映画スター目指してた

 生前のマイケル・ジャクソンは映画スターの道を志していたようだ。超大作に多く出演して、スーパーヒーローを演じる夢を抱いていたマイケルは、全盛期の頃からユニバーサル・ピクチャーズの買収を心に抱いていたようだが、1990年代に入って幼児への性的虐待疑惑が浮上してしまったことで、その夢もあえなく消え去ってしまったという。

 ジャクソン一家に近いある関係者はデイリー・ミラー紙に「ここのところ、マーベルのヒーロー物が大流行ですが、マイケルはそれらの映画が大ヒットすることを当時から予見していたんです」「彼は自分がそれらの映画で主役を演じることを夢見ていて、特に、謎めいた首謀者で、同時に子供っぽい側面も持ち合わせた(『アベンジャーズ』でロバート・ダウニー・Jr.が演じた)トニー・スタークが自分に似ていると親近感を感じていて、アイアンマンを自ら演じる筆頭に挙げていたんですよ」「これまでトニーは常に白人のキャラクターとして描かれていたので、観客がどう反応するか読めないところがありましたが、マイケルはその常識をぶち壊したかったんですね」「しかし、ジョーディ・チャンドラーの性的虐待疑惑が浮上したことで、マイケル自身の焦点だけでなく、彼を支えてきたパトロン達も映画界への進出話から離れてしまったんですよ」「ただ、マイケルは音楽にカムバックした後の次のステップは、絶対に映画界への進出だと感じていたんです。主演作の『ムーンウォーカー』も割と成功しましたし、もちろん『スリラー』のミュージックビデオも大成功しましたからね」と明かしている。 

 さらに、『素顔のマイケル・ジャクソン』の出版で知られている生前のマイケルの欧州マネージャーを務めていたディーター・ウィズナーも、マイケルが音楽界から引退し、映画業界を買収して、大ヒット作を量産する狙いを持っていたと認めている。実際、ディーターが持つ音声記録の中でマイケルは「ユニバーサルの買収なんて簡単だったよ。僕らが『ジョーズ』『E.T.』『未知との遭遇』といったユニバーサルの名作の所有権をすべて獲得していたさ。そうすれば、マーベル・チャンネルを開設できるじゃない。マーベルのマンガのキャラクターだけでなくって、マーベルの映画もさ」と話している。(BANG Media International)

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