エミネム新曲でサンプリングしたのは…
エミネムが新曲『バーザーク』でビースティ・ボーイズの楽曲をサンプリングしている。エミネムは今回、新作アルバム『ザ・マーシャル・マザーズ・LP II』からの初のシングルカットとなるドクター・ドレーとリック・ルービンがプロデュースを手がけた同ニューシングルを発表した。躍動感のあるドラムビートにリック特有の弾けるようなギターサウンドを織り交ぜたアップビートな『バーザーク』には、1980年代のオールドスクールなヒップホップを彷彿させる点がところどころに感じられる仕上がりになっている。実際、ビースティ・ボーイズの『ファイト・フォー・ユア・ライト』やビリー・スクワイアーの『ザ・ストローク』などがサンプリングされている。
その曲の中でエミネムは、スリム・シェイディと呼ばれる自らの別人格やベテランのヒップホップ・アーティスト達について言及し、「ヴィンテージのスリムに戻ろうぜ、ビッチ/ダヴィンチと(過激なチワワのレンとデブ猫のスティンピーが登場するブラックコメディー・アニメ『レンとスティンピー』から)MCレンをミックスさせたMC術の極意/スティンピーのダチって意味じゃねえ、ビッチ/テメエがPEは体育だと勘違いしてる頃から俺はずっとパブリック・エネミー(Public Enemy)さ」とラップしている。
そんな新作アルバム『ザ・マーシャル・マザーズ・LP II』は、2000年にリリースされたサードアルバムで、エミネムが発表した作品中最も成功を収めた『ザ・マーシャル・マザーズ・LP』の続編という形になっている。
エミネムはこれまで自身のカムバックについて沈黙を保っていたが、友人でスローターハウスでコラボ経験もあるロイス・ダ・ファイブ・ナインによれば、それはミステリアスな雰囲気を保つためだと示唆していた。ロイスは以前「エミネムってサプライズの要素が一番大事なんだ。ずっとヤツにはサプライズがまとわりついてるんだよ」と話している。
(BANG Media International)