コリン・ファースはいつも「卓越した」役柄を演じることで両親に感心してもらおうとしているそうだ。『英国王のスピーチ』でイギリスの国王ジョージ６世を演じたり、『ラブ・アクチュアリー』で傷心の作家を演じるなどこれまで幅広いキャラクターを演じてきたコリンだが、コリンは両親が常に俳優というキャリアに好意的であったわけではなかったことを認めている。コリンはハロー！誌に「自分の選んだ職業を後悔しないで済むような卓越した役柄を演じることで、両親に感心してもらいたかったんだ」「『マンマ・ミーア！』なんかで飛び跳ねているより、国王を演じた方がそういう意味でよっぽどいいでしょ」と語った。

　そんなコリンは最近になって『レイルウェイ　運命の旅路』のクランクアップを迎えたばかりで、第二次世界大戦中に日本軍により捕虜として捕らえられた兵士の実話を映画化した同作ではエリック・ロマックス役を演じた。製作中にエリック本人に会ったというコリンは、自分が演じているキャラクターの基になった人物当人と関係を築くことで、かえって演技面でプレッシャーが増えたとも認めている。コリンは「エリンと友達になったことで、最善の仕事を成し遂げることがもっと重要で意味のあることになったんだ」「俳優の仕事は、自ら声を発する場を持たない多くの人々の代役としてストーリーを届けることなんだ。多くの兵士は戦争捕虜として残酷な結果に耐えて亡くなったから、僕らは彼らの物語を届けるために神聖な責務を果たすことになるんだ」と続けた。

（ＢＡＮＧ　Ｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ）