クリストファー・リーが９２歳の誕生日を記念してヘビメタのアルバムをリリースした。２７日（火）に９２歳の誕生日を迎えたクリストファーが、この記念すべき誕生日を祝って『メタル・ナイト』というタイトルの、ドン・キホーテが題材のミュージカル『ラ・マンチャの男』からの２曲のカバー曲を含んだ７曲が収録されたアルバムを発表した。

　今回のアルバム製作にあたってのインスピレーションに対する質問に答えてクリストファーは「私が思う限り、ドン・キホーテは私の知る中で最もメタルなキャラクターなんだよ。たった一人で、自分に降りかかるであろうどんな結果もかえりみず世界を変えようとしたんだから。だから彼のことを歌えるのは素晴らしい事なんだ」と語った。

　ハマー・フィルム製作の数々のホラーフィルムでのドラキュラ伯爵役や「スター・ウォーズ」シリーズ、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズへの出演で知られるクリストファーは、ユーチューブにビデオを投稿し、フランク・シナトラの大ヒット曲『マイ・ウェイ』を収録曲のひとつとしてヘビメタでカバーした動機を説明した。

　そんなクリストファーは、１０年ほど前にイタリアのシンフォニックメタルバンド、ラプソディー・オブ・ファイアとコラボして以来ヘビメタの音楽を作り始めており、「私はヘビメタとファンタジーの世界を融合させているんだ。ヘビメタにはとてつもないパワーがあるからね」と話している。２０１３年にはクリストファーのバージョンの『ジングルヘル（ベル）』が米ビルボードのチャートで１８位を記録したことから、ビルボードのチャート史上最も高齢のパフォーマーとしての記録を樹立している。そんなクリストファーの新作アルバム『メタル・ナイト』は、オンラインで購入可能となっている。（ＢＡＮＧ　Ｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ）