アル・パチーノあの出世作はイヤだった
アル・パチーノ(74)は『ゴッドファーザー』に出演したくなかったという。マイケル・コルレオーネ役で大ヒット犯罪映画3部作に出演したアルだが、フランシス・コッポラ監督(75)のことを「少し狂っている」と思っていたため役をしぶしぶ受けたのだとローデッド誌のインタビューの中で話している。「『ゴッドファーザー』に出たくなかったんだよ。だってどんな感じになるか分からなかったからさ。『どうやって俺はこの役を演じるんだよ』って思ってたんだ」実際のところ、同作の映画製作会社であるワーナー・ブラザースも、当時そこまで名の売れていなかったアルを起用しなくなかったとアルは明かしている。「誰も俺に出演なんてしてもらいたくなかったんだ。コッポラ以外はね。俺は彼を狂ってるって思ったよ。彼はただ俺に出演して欲しかったんだ。俺が『フランシス、何してんだよ。誰も俺に出演して欲しくないんだよ』って言ってもね」「もちろんワーナー・ブラザースは『誰だこの若造は!? なんで君(コッポラ)はこの若造に出演してもらいたいんだ?こいつのどこがいいんだ?』って言っていたよ」
さらに、舞台の上で見事な演技を見せて、コッポラ監督に見出されたというアルは、マーロン・ブランドでさえヴィトー・コルレオーネ役を確保するために周りを説得しなければならなかったと説明している。「フランシスは舞台『ダズ・ア・タイガー・ウェア・ア・ネクタイ?』で演技している俺を見たそうなんだ。俺はこの舞台でトニー賞を獲得したこともあって、彼は俺にいい印象を持ってくれたようなんだ。俺は本当にラッキーだったって言うしかないね。だって彼は素晴らしい男だし、他の人たちが俺のことを要らないって言ってるにもかかわらず俺を欲しがってくれたんだから」「俺は『彼は仕事を失うのではないか』なんて思ったりしたよ。失礼ながらワーナーはブランドのことも要らないって言ってたんだよ」
(BANG Media International)