元ザ・ビートルズのメンバーで英シンガー・ソングライターのポール・マッカートニー（７２）が、４月に４公演の来日ドームツアーを行うことが２９日、発表された。２１日に京セラドーム大阪、同２３、２５、２７日に東京ドームで開催。昨年５月に国立競技場や日本武道館でのライブのため、来日したが体調不良で全公演が中止に。ポール自身の強い希望で“リベンジ唱”が実現する。また武道館公演についても、関係者は「交渉中」としている。

　ポールは昨年５月１５日、半年ぶりの日本ツアーを行うために来日したが、翌日に胃腸のウイルス性炎症を発症。食事も睡眠もほとんど取れない状態に陥った。結局、建て替え前最後の国立競技場単独ライブや４８年ぶりの武道館公演など、予定された４公演をすべてキャンセルした。

　その後、ポールは７月５日の米ニューヨーク公演で復帰し、１１月末まで米、ブラジルでの２６公演で“完全復活”をアピール。１２月に本国で行われたインタビューでは「１日も早く日本に、リベンジするために戻りたい」と再来日を切望。関係者は１０月後半から、来日に関して具体的な交渉を進め、実現にこぎつけたという。

　５度目の来日公演となる今回は「アウト・ゼアー　ジャパン・ツアー２０１５」と題し、内容は１３年と同様と予想される。

　ポールは「日本に戻って、再び痛快なロックンロールの夜を過ごせるのが本当に楽しみだ。２０１３年のツアーで最高の思い出ができたのに、昨年は公演を行うことができず、非常に残念だった。すてきなメッセージを送ってくれたファンのみんなに改めてお礼が言いたい。もうすぐ会えるのを心待ちにしているよ」とコメントを寄せた。

　武道館公演についても、主催のキョードー東京は「まだ決まっていないが、交渉しているのは事実」と認めている。ビートルズで行った１９６６年以来、聖地に歌声を響かせることになりそうだ。