プレスリー死直前にイギリスツアー計画

 エルヴィス・プレスリーは死を迎える前までイギリスツアーを計画していたようだ。1977年に42歳という若さでこの世を去ったエルヴィスは、生前イギリスで公演を行ったことがなかったものの、実はイギリスツアーにむけて準備をすすめていたと元妻プリシラ・プレスリーが英ITV局の『グッド・モーニング・ブリテン』の出演時に明かした。「彼は死を迎える前、ここ(イギリス)でのツアーを準備していたわ」

 さらに、エルヴィスはあれほど革命的なアーティストでありながら、特に50年代の音楽シーンの中では批評家陣から十分に評価されていると感じていなかったようだ。エルヴィスが妥当な評価を受けたと思うかという質問を受けたプリシラは「そうは思わないわ。彼があの音を出すことを可能にするためにしたことをみんなが知っていたらよかったのにと思うわ。彼とレコーディングするときは、彼は実質プロデューサーだった。自分の聞きたいもの、聞きたくないものを確実にわかっていた。でも、みんなは彼が完全主義者であって、音楽の世界に生きていたって分かっていなかったわ」と答えた。

 エルヴィスとロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団が共演を果したニューアルバム『イフ・アイ・キャン・ドリーム』のリリースに伴いPR活動をしているプリシラは、その新作について「彼はラスベガスのステージでやりたかったことをできたの。アルバムではできなかったことをね。ちょっと落ち着く感じだからね。このアルバムを聞くといまだによい気分になるの。なぜなら、ステージの上でエルヴィスがやることが見られるんだもの。アルバムにもそれを再現できたのよ」と続けた。

 さらに、プリシラはエルヴィスとの1人娘リサ・マリー・プレスリーの子供たちのことにも触れ、「(孫たちは)みんなエルヴィスの音楽が大好きなのよ。おじいちゃんのことを本当に理解しているのよ。エルヴィスも彼らのことを心からかわいがったことでしょうね」と締めくくった。

(BANG Media International)

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