米音楽界最高の栄誉とされる第５８回グラミー賞の候補一覧が現地時間７日、発表され、俳優の渡辺謙（５６）が、米ニューヨークのブロードウェーで主演した「王様と私」のサウンドトラックが最優秀ミュージカルアルバム部門でノミネートされた。公演は今年４月から７月までロングラン上演され、渡辺は米女優のケリー・オハラと歌った「シャル・ウィ・ダンス？」などで美声を響かせた。トニー賞も４部門を受賞。来春の再演も予定されている。

　渡辺は「とてもうれしい知らせを受けて光栄に思います。素晴らしいカンパニーと仕事ができたこと嬉しく思います。日々の闘いの結果が込められております。ご覧いただけなかった皆さまにもお聴きいただけたら幸いです。再登板に向けて弾みがつきました」と喜んだ。

　また、小澤征爾氏（８０）が指揮したラベルの「こどもと魔法」が最優秀オペラ録音部門の候補となっている。

　日本人のグラミー賞受賞は、８９年の坂本龍一、１１年のＢ’ｚ松本孝弘をはじめ８組がいる。授賞式は現地１６年２月１５日に行われる。