デ・ニーロ、ゲイの実父描いた短編絶賛
ロバート・デ・ニーロが第72回GLAADメディア賞でエクセレンス・イン・メディア賞に輝いた。アメリカのメディアモニタリング団体である中傷と闘うゲイとレズビアン同盟(GLAAD)主催のLGBTコミュニティにおいて著しい功績のあったメディアや人物を讃えるGLAADメディア賞授賞式で、『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』『ジョイ』で共演したジェニファー・ローレンスがプレゼンターとしてロバートに同賞のトロフィーを渡した。
14日(土)ニューヨークで開催された同式典の中でジェニファーはロバートについて、自身はロバートの娘のような存在で、アドバイスが必要な時にはいつもロバートを頼りにしていると語った。「私はロバートの娘のようなものなの。グリニッジホテルで週に1回飲んでいるときに彼からすべてのアドバイスをもらったわ」「そして彼は酔っぱらって私のほっぺたをつまみながら『君は僕の小さなヘレンを思い出させるね、4歳だけど!』って言うのよ」
ロバートは自身のゲイであった父ロバート・デ・ニーロ・シニアについてのドキュメンタリー作品『リメンバリング・ザ・アーティスト、ロバート・デ・ニーロ・シニア』で今回同賞を受賞し、ジェニファーはロバートがこの名誉ある賞を受け取ったことに驚きはないと続ける。「ロバートは素晴らしい役者の一人で、彼からたくさんのことを学ぶことができるわ」「彼が私たちに教えてくれたことの中で最も重要なことは受け入れることよ。私が今まで出会った人の中でロバートは一番親切な人で彼の心はとても寛大なの。そして静かな強さを兼ね備えたロバートが素晴らしい団体であるGLAADの賞を受賞したことになんの驚きもないわね」「GLAADがまだ存在しない時代に自身がゲイであることを受け入れることに苦労していた抽象表現主義の才能あふれる画家であった父、ロバート・デ・ニーロ・シニアにロバートはとても心を打たれたの」「だからロバートはHBOのドキュメンタリー作品『リメンバリング・ザ・アーティスト、ロバート・デ・ニーロ・シニア』で彼の父の人生を世界と共有したのよ」「ロバート、あなたは賢くて愛すべき人よ。あなたのおかげで世界が良くなっていっているわ」
ジェニファーのスピーチを受けロバートは、自分たちの関係性を親子として表現するだけでは足りないとして「ジェニファー、ありがとう。もし僕がレズビアンだったとしたら君に間違いなく恋しているだろうね」「父親というだけだと制限があるかな。ジェニファー・ローレンスは素晴らしい女優というだけでなく、彼女は尊敬すべき、そして愛すべき友人です」とコメントした。
その他同式典ではアリー賞にマライア・キャリーが輝き、マライアの友人リー・ダニエルズがプレゼンターを務めた。また、元オリンピック選手ブルース・ジェンナーが女性化を遂げケイトリンに生まれ変わった後、米ABC局の番組『20/20』にてジャーナリストのダイアン・ソイヤーが行ったインタビュー『ブルース・ジェンナー:ザ・インタビュー』が最優秀TVジャーナリズム-ニュースマガジン賞に輝いた。
(BANG Media International)