パティ・スミス村上春樹氏の訳でライブ
“パンクの女王”の異名を取る米国の音楽家で詩人のパティ・スミス(69)が3日、東京・錦糸町のすみだトリフォニーホールで日本初公演となる「THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ」(4日)の来日会見を共演するフィリップ・グラス(79)と行った。
同公演はこの日、生誕90年を迎えた米国のビート詩人アレン・ギンズバーグにささげられたもので、スミスはグラスの代表曲に乗せて自身とギンズバーグの詩を朗読、ギターの弾き語りもする。今回の日本公演では作家の村上春樹氏(67)と翻訳家の柴田元幸氏(61)が劇中で朗読されるスミスとギンズバーグの新訳を手掛け、舞台上の大スクリーンにギンズバーグの写真、イラストとともに投影される。
スミスは「素晴らしい詩人で活動家であったアレンの言葉と作品を紹介できてうれしい。村上春樹さんの訳で素晴らしいステージになると思います」と抱負を述べた。オープニングアクトを務める娘のジェシーとは日本初共演となる。
また、翌5日の「THE COMPLETE ETUDES」はグラスのピアノ・エチュード全20曲を演奏するコンサート。作曲家の久石譲(65)がピアニストとしてグラスの曲に挑むが「1年以上人前でピアノを弾いていないので、再三厳しいとお断りした。今の状態はロッキーです。引退してまたリングに立つような…頑張ります」と悲壮な決意を口にしていた。