ジミー・ペイジ、盗用疑惑を法廷で否定
ジミー・ペイジ(72)が15日、レッド・ツェッペリンの曲『天国への階段』においてリフの盗用をしていないと 法廷で証言した。
レッド・ツェッペリンで活躍していたジミーとロバート・プラントが、2人が曲作りに携わった1971年作『天国への階段』のイントロ部分において、スピリットというバンドの1968年作『トーラス』を盗用しているとスピリットのギタリストである故ランディ・カリフォルニアの遺産管理団体から訴えられている中で、今回ジミーがロサンゼルスの裁判所に証拠を示すために姿を現し、「そういったものは、自分の頭の中に染み付いているものです。自分にとっては無縁なことです」と発言した。
そして、ジミーはスピリットのアルバムを3枚持っていることと、レッド・ツェッペリンによる初めてのスカンジナビアツアーの中で『トーラス』ではないスピリットの曲のリフは使ったことがあると認めた。
その日、元スピリットのメンバーであるマーク・アンデスも出廷しており、アルペジオを用いたコード進行が同じであると主張した。また、1968年にレッド・ツェッペリンが前座を務めたデンバー公演でスピリットが『トーラス』を演奏した時のことを振り返ったり、1970年にイギリスのバーミンガムでのスピリットのコンサートの後にロバートと一緒に出かけたりしたことなども証言した。
レッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズは『天国への階段』の曲作りには携わっていないが、ジョンとロバートの2人はこの裁判に対し、証拠を提出する予定だという。
ランディは1997年、当時12歳だった息子を離岸流から救出するためにハワイで溺死しており、ランディの受託者マイケル・スキッドモアがレッド・ツェッペリンの2人に対し著作権侵害の訴訟を起こしたかたちだ。ランディは若干45歳でこの世を去る少し前に、1968年と1969年にスピリットがレッド・ツェッペリンのサポートアクトをしていた間にロバートとジミーが自身の楽曲『トーラス』をよく聞いていたとリスナー誌に主張していた。
ランディの遺産管理団体はランディが同曲の制作者としてクレジットに名を連ね、印税の一部を受け取るべきだと主張している。(BANG Media International)