クリストフ・ヴァルツ、一生悪役でも構わない!?
クリストフ・ヴァルツ(59)は一生悪役を演じることになっても構わないそうだ。
『007 スペクター』でのフランツ・オーベルハウザー役や『イングロリアス・バスターズ』でのハンス・ランダ役など、名悪役として知られるクリストフは、各キャラクターの動機が異なるものであるため、悪役を演じることに喜びを感じるのだそうだ。
ドイツ版GQ誌新刊でのインタビュー内でクリストフは「不変の悪役には全く興味がないね。僕は細かいところに興味があるんだ。良心の範囲内で1つの役柄がどんなキャラクターを見せられるかってところがね。悪役だけを演じて一生終えることだってできるくらいだけど、それぞれの役柄は違ったものじゃないとね」と語った。
ナチスの親衛隊大佐であるランダを演じたクエンティン・タランティーノ監督作『イングロリアス・バスターズ』では、その演技によりアカデミー賞助演男優賞に輝いており、先日にはタランティーノ監督自身もその悪役が自身の作り上げた中で最高のキャラクターだと認めていた。
「ランダは僕が書いた中で最高のキャラクターだし、今後作り出す中でも最高だろうね」「(書きはじめは)彼があんなに言語の天才だと気づかなかったんだ。ナチスの歴史の中でもあんなに完璧にイディッシュ語を話す人物はそうそういないんじゃないかな」と話した一方で、その特殊な条件からキャスティングの際には苦労を強いられたようで、「俳優たちは僕の私的表現を理解してくれなかったんだ」「だから演じることが不可能な役を書き上げてしまったのかなと本気で思ったよ」と苦労話も明かしていた。(BANG Media International)