プリンスのレコード会社がロック・ネイション相手に訴訟

 プリンスのレコード会社が無断でプリンスの音源を使用したとしてロック・ネイションを訴えた。

 NPGレコードはジェイ・Z率いるロック・ネイションがプリンスのデジタル音源を使用する権利を所有していないため、同社の運営する有料サービス、タイダルで公開するのは違法だと訴えている。

 スター・トリビュートによれば、この訴えはNPGとNPGミュージック・パブリッシングによって15日(火)に申請されたというが、プリンスの音源を巡ってはすでにユニバーサル・ミュージック・パブリッシングとタイダル間でも問題となっていたとみられている。

 プリンスの遺産管理団体は先週、プリンスの楽曲版権をユニバーサル社へ譲渡することで同意に至っており、今後はより多くの作品がストリームサービスで聴けるようになる方向となっているが、タイダル社はプリンスの楽曲の独占権を所有していると主張しているようだ。

 ニューヨーク・ポスト紙によれば、プリンスの遺作となったアルバム『ヒット・アンド・ラン フェーズ・ワン』『ヒット・アンド・ラン フェーズ・トゥ』をリリースしたタイダルは、プリンスが生前に自身のカタログとマスター音源に対する独占権を認めていたとして、ユニバーサルとの契約が交わされる前にミネソタ裁判所に働きかけ始めていたところだったという。

 10月にタイダル社は、プリンスの楽曲の権利の現在の所有者である遺産管理団体がいかなる契約を交わした場合、プリンスと交わした契約に違反するとして、差止め救済措置を求めるとする法的書類を裁判所に提出していた。同社によれば、プリンスは『ヒット・アンド・ラン』のアルバム、新作LP、バックカタログのストリーミング権をタイダル社に与えることに同意していたという。しかしながら、ある関係者によれば、タイダル社は1年間限定の契約を交わしていただけで、長期的にストリーミングする権利は所有していないという。

 2015年にプリンスはスポティファイなどをはじめとする全てのストリーミングアプリでの楽曲の配信を停止していた。(BANG Media International)

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