ヘレン・ハントの父としても知られるゴードン・ハントが８７歳で死去した。『宇宙家族ジェットソン』『スマーフ』『スクービー・ドゥー』などアニメ作品の映画監督であったゴードンが１７日（土）、パーキンソン病の合併症によりロサンゼルスの自宅で他界したという。

　ヘレンはザ・ハリウッド・レポーターに対し「父は改革の達人であり、熟練されたアーティストでした」「父はいつも仕事が回って来るものではないと知っていましたし、それを教えてきました。毎日仕事は自分で作り、再構築する必要があると」と追悼の言葉を述べた。

　そしてヘレンはつい最近まで長年教えてきた演技のクラスで教壇に立っていたと明かした。「父のことを知っている人１００人に聞いたら、知る中で一番親切な人だったと１００人が答えると思うわ」

　ゴードンはシットコムでも何本か監督を務めたことがあり、その中には『そりゃないぜ！？ フレイジャー』やヘレンがエミー賞を受賞した『あなたにムチュー』などもある。そして『あなたにムチュー』の「ハチャメチャ大物コメディアン」のエピソードでは全米監督協会賞のコメディシリーズ部門監督賞を受賞している。

　ハンナ・バーベラ・プロダクションに１０年ほど従事し、『リッチー・リッチ』や『フリントストーン』などでメガホンを取ったほか、『ディルバート』ではウォーリー役を務めるなど、時にはアニメやビデオゲームで声の出演を果たしていた。

　４０年間に渡り演技指導を行い、ジミー・ファロン、ジョナサン・バンクス、ロバート・モース、ロバート・デヴィッド・ホールらを送り出した。（ＢＡＮＧ　Ｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ）