ジャック・ニコルソン、『ありがとう、トニ・エルドマン』のハリウッド版で引退から復帰か?
ジャック・ニコルソン(79)がアカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされているドイツ映画『ありがとう、トニ・エルドマン』の英語版リメイク作で復帰するのではないかと囁かれている。記憶力の問題を理由に2010年の『幸せの始まりは』を最後に映画界から引退していたジャックが、各映画賞で高い評価を得ているこの2016年公開のドイツ語作品のハリウッド版で、娘の人生の指南役として別人のフリをする主人公の年老いた音楽教師を演じる方向だとヴァラティ誌は報じている。
オリジナル作の監督を務めたマーレン・アーデは以前、英語版としてリメイクすることには全く興味がないと発言していたため、この新作はジャックの出演だけでなく製作自体も驚かれているところだ。アーデはハリウッドについて以前、「そこでのやり方は私のやり方とあまりにも違うわ」「私はヨーロッパでとても贅沢なポジションにいるし、幸運にも自分でプロデュースもしているわ。諦めるにはあまりにも複雑になり過ぎる自由がたくさんあるの」と話していた。
英語版では製作総指揮を務めると見られているアーデはまた、ハリウッド版を作るのなら全編162分のオリジナル版から1時間はカットする必要を迫られるだろうとしていた。
しかし、パラマウント・ピクチャーズは英語版製作の版権を手に入れたようで、クリステン・ウィグも出演する方向だ。リメイク版に向けてスタジオ側は現在、監督と脚本家を探しているところだというが、ヴァラエティ誌によればジャック本人がオリジナル作をたいへん気に入ったことが理由で、リメイクのアイデアをパラマウントに持ちかけたと言われている。(BANG Media International)