アリス・クーパー、物置からウォーホルの絵を発見

 アリス・クーパーが物置の中で筒に包まれ40年間眠っていたアンディ・ウォーホルの絵を発見した。アリスは昔の恋人シンディ・ランからプレゼントされた、ウォーホルの作品『小さな電気椅子』のシルクスクリーンプリントをステージで使用した機材群と共に保管していたそうだ。しかし4年前にアリスのマネージャー、シェップ・ゴードンがあるアートディーラーからウォーホルの作品がどれほどの価格で取引されているかについて聞いたことをきっかけに、シェップはアリスにその絵を探すように急かしたのだという。

 シェップはガーディアン紙に「アリスの母親がその絵が物置にあることを覚えていてくれたんだ。だから僕らは物置に行って、筒に入っているその作品を見つけたんだよ」と語る。

 アリスはその後、絵を家に飾ることを提案したようだが、以前ウォーホルの絵が1160万ドル(約13億円)で売れていたこともり、自宅にそのような高価な作品を飾りたくなかったアリスは再び物置へと保管してしまったのだという。

 この絵にはウォーホル本人の署名がないものの、ウォーホルの専門家であるリチャード・ポルスキー氏がその作品を見て100%本物と確信したという。

 アリスは今年の末にツアーが終了した後、その絵を家に飾ろうと考えているといるそうだ。

 シェップは同紙に「実際あの時誰もその作品の本当の価値なんて考えていなかったよ」「当時のアンディ・ウォーホルは今知られている『アンディ・ウォーホル』とは違ったからね。リチャード・ポルスキーが評定をした時のアリスの顔をみせたいよ。あごが落ちるとはまさにこのことで、俺を見ながら『マジか?俺のものだぞ!』って言っていたよ」と話す。

 1970年初頭にアリスはウォーホルと友人になり、その作品について本人と語ったというが、泥酔していたためアリスの記憶が定かではないとシェップは続けた。「1972年に遡ってアリスはニューヨークに恋人のシンディ・ランと引っ越したんだ」「ウォーホルもアリスもグルーピーといった体だったよ。有名人が大好きで、友人になりつるむようになったんだ」「思い出すと、シンディがそのプリントを2500ドル(約25万円)で僕に売ろうとしたんだ。あの頃、アリスは1年に2枚のアルバムを作って残りはツアーという感じだった。ロックンロールの時代だったし、ただ闇雲に生きていた。結局、飲酒のしすぎでいかれた保護施設に送られる羽目になったけどね。それでニューヨークを去ってロサンゼルスに移動したんだ」「アリスはウォーホル本人とそのプリントについて話したって言うけど、神に誓って本当の話だっていうわけでもないみたいなんだ」

(BANG Media International)

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