クインシー・ジョーンズ、マイケル・ジャクソン遺産管理団体より10億円の印税を獲得
クインシー・ジョーンズ(84)がマイケル・ジャクソンの遺産管理団体から942万ドル(約10億4000万円)の印税を手に入れることになった。クインシーは2009年にマイケルがこの世を去った後、ドキュメンタリー映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』や、マイケルをテーマにした2つのシルク・ドゥ・ソレイユの舞台を含む数々のプロジェクトを手掛けてきたにも関わらず、3000万ドル(約330億円)の印税が未払いになっているとし、2013年に訴訟を起こしていた。
10億円以上の印税を獲得することになったクインシーは裁判の後「アーティストとして、自身の作品のビジョンと品位を維持することは最も重要なことです。チーム共々、私はマイケルとこれらのアルバムを作るにあたって細心の注意を払い、意義を持って取り組んできました。そして一番最初のレコーディングが行われてから30年が経つ今でも、世界のあらゆる場所でこれらの曲が流れていることに大きなプライドと安堵を感じます」「この訴訟はマイケル本人とは関係ありません。レコーディングスタジオでの我々の仕事や作り上げてきた遺産を誠実に保護しなければならないということです。今回の判決は私が求めていた額には及びませんが、陪審員が決定したことに満足しています。これは私個人だけでなく、アーティストの権利についての勝利なのです」と述べている。
また、クインシーの弁護士マイク・マククール氏は「陪審員はジョーンズ氏の未払いに関しての訴えが正しいとみなしました。そのことに関しては喜ばしいです。良い点と悪い点があるのですがおおむね満足しています」とコメントしている。
しかしその一方でマイケルの遺産管理団体の弁護士ハワード・ウェイツマンとジア・マウデイバーは判決の結果についてビルボードに「陪審員はクインシー・ジョーンズ氏の要求した額の3分の2以上となる2100万ドルを却下しましたが、我々は彼に契約上何の権利もない数百万ドルもの金額を支払うことは間違っていると信じています」「ジョーンズ氏は30年間に渡って交わしていたにもかかわらず一度も読んでおらず、さらに陪審員に『これまでまったく気にしたことなんてなかった』と語った契約書の法律用語を再解釈し、効果的に書き換えたようなものです。彼の契約の中にあると言われている金額はあまりにも莫大で、マイケルの遺産相続人にとってフェアではありません。ジョーンズ氏はアーティストの権利の勝利だといっていますが本当のアーティストとはマイケル・ジャクソンのことで彼はマイケルのお金を請求しているということです」と声明文を発表している。(BANG Media International)