アンジェリーナ・ジョリー、監督作品の配役過程について擁護
アンジェリーナ・ジョリーが、カンボジア内戦を描いた新たな監督作『ファースト・ゼイ・キルド・マイ・ファーザー』のキャスティング過程について擁護している。ヴァニティ・フェア誌に、同作のキャスティング担当者たちがカンボジアの児童養護施設やサーカス、スラム街にある学校などで主役のルオン・ウン役を演じる子どもを探した過程が書かれ、それを巡ってアンジェリーナは非難を受けていた。キャスティングの過程では、お金がテーブルの上に置かれ、子どもたちはお金が何のために必要なのかを考えるよう促され、その後お金が子どもの手元から奪われたという。
同誌でアンジェリーナはこう説明している。「(最終的に主役に抜擢された女の子)スレイ・モックは唯一、お金をとても長い間見つめていた子だった。そのお金を返すように言われた時、スレイの感情があふれ出たの。あらゆる気持ちがあふれ出たのね。そのあと、そのお金を何に使うつもりだったか聞かれると、スレイは自分のおじいちゃんが亡くなったのだけど、きちんとしたお葬式をするお金がなかったって言ったのよ」
カンボジアからマドックス君(15)を養子に迎えているアンジェリーナは、今回そのキャスティング過程について明確にし、その際行われたゲームは「実際の映画のシーンを踏まえて、即興する練習だった」とハフポストに声明を述べている。「オーディションから始まり、製作を経て現在に至るまで、子どもたちの安全、快適さ、健康を気遣ってきました。子どもの両親や保護者、子供を守るための仕事に就いているNGO、そして医師団も常に全員が必要なものを得られるよう、毎日いあわせました。何よりも彼らの国の歴史において辛い時代を描く作品に参加することで、いかなるかたちでも傷つく人が出ないように細心の注意を払いました」「私は実際の映画のシーンを踏まえて即興する練習が、本当の事だったかのように書かれたことに対して腹立たしい気持ちです。オーディションで本物のお金が子どもから奪われたということは間違いで、腹立たしいことです。もし本当にそんなことが起こっていたとしたら、私は激怒したことでしょう」「この映画の焦点は、戦争下にある子どもの恐怖に注意を向け、彼らを守るよう立ち向かうことなのです」
(BANG Media International)