エルサ・パタキーはヒマラヤ山中で深刻な高山病に苦しむクリス・ヘムズワースの命を救ったという。

　３日間にわたるヒマラヤ山脈のハイキング中、肺に水が入り呼吸困難になっていたものの、気にせず眠りに就こうとしたクリスの様子を見てエルサは緊急処置が必要だと判断したそうだ。

　クリスは当時を振り返り、ｎｅｗｓ．ｃｏ．ａｕにこのように語った。「ヒマラヤ山脈のハイキングに行ったとき、海抜数千メートルのところにいて、高度に体が順応できなかったんだ」「すごく息が切れるようになって、肺に水がたまってたんだけど僕はそれを無視してた。眠ろうとしたらエルサが僕の呼吸音を聞いて、『何かおかしいわ』って言ったんだ。僕は『大丈夫だよ、眠ろう』っていう感じだったんだけどね」

　クリスは気づいていなかったが、「非常に危険な状態」の一歩手前だったそうで、エルサは「大丈夫」というクリスを押し切って助けを求めに行ったそうだ。

　「エルサは起き上がって、僕らと一緒にいたガードに連絡したんだ。彼は僕を診るなり『なんてことだ。今すぐ君を下山させないといけない』って言った」「彼らは僕に酸素マスクをつけて、何か注射して、下山させてくれたよ。体が順応できるようにね」

　「もしもう２、３時間山中にいたら、僕は非常に危険な状態に陥っていたかもしれなかったらしい。妻が一緒にいて、危機感を持たせてくれてラッキーだったよ。彼女は僕のヒーローだ」

　『アベンジャーズ』や『スター・トレック』などに出演し人気を博しているクリスだが、エルサと家庭を築き、インディアちゃん（５）と双子のサーシャ君、トリスタン君（３）をもうけたことが一番の成功だと考えていると最近明かしていた。

　「僕にとって、成功というのは家族と友人のことなんだ。自分の周りにいて人生を共有する人々さ」「僕は自分が築いてきた人間関係においてとても成功していると思うよ。正直でありのままを話してくれる、思いやりのある優しい家族や友人がいるんだから」「僕の一番の成功は子供がいて、自分の家族がいることだろうね。子供の世話は大変だけど、世界で一番素晴らしいことだと思うんだ」（ＢＡＮＧ　Ｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ）