ボブ・ディランのギターがオークションで推定3000万円超え!?
ボブ・ディランのギターが来月オークションに出品される予定で、落札予想価格30万ドル(約3400万円)がつけられている。11月11日に米テキサス州ダラスにてヘリテージ・オークションズを通し競売にかけられることとなったのは、1963年製マーティンのアコースティックギターD-28で、ディランが1970年代の数々の伝説のコンサートで使用していたものだという。実際には、1971年にジョージ・ハリスンが主催したバングラデシュ難民救済のためのチャリティコンサートや、1975年から76年にかけて行われた自身の「ローリング・サンダー・レヴュー」ツアーで使われたとのことだ。
出品者はプリンス、カルロス・サンタナ、ブルース・スプリングスティーンなどとも仕事をした経験を持つギター・テクニシャンのラリー・クラッグで、同ギターを1977年にディラン本人から購入したという。商品にはオリジナルの領収書も含まれ、その紙面からは当初の価格がわずか500ドル(約5万7000円)であったことが窺えるそうだ。
現在クラッグはビンテージ楽器のレンタルをサンフランシスコで営んでおり、クラッグによって湿度や温度管理が十分に行き届いた環境で保管された同ギターの保存状態は本人曰く最良だという。「オリジナルのブリッジピンだし、全てはディランが当時所有していたままの状態だ。40年前と同じだよ」
そして同ギターは歴史的なもので博物館に飾られるべきものだとクラッグは付け加えた。
一方、ヘリテージ社の委託販売取締であるマイク・グティエレス氏はこのようなギターがオークションに出るのは非常に稀だとして「このようなギターはセレブリティの方たちが所有していて、彼らは売る必要もなく、売る気もないのが普通です。ですからマーケットにはほぼ出回らないのです」と説明した。
(BANG Media International)