女優ケイトリン・オヒーニー、1991年にヴァル・キルマーから暴行を受けたと告白
女優ケイトリン・オヒーニー(64)が、1991年公開作品「ドアーズ」のオーディションで主演のヴァル・キルマーから暴行を受けたことがあると告白した。ロックバンド、ドアーズのジム・モリソン(ヴァル)の半生と恋人パメラ(メグ・ライアン)との関係を描いた同伝記的映画のため、ケイトリンはパメラ役のオーディションを受けた際に起きたという暴行について、守秘契約を破って今回告白を決めたそうだ。
ケイトリンはそのオーディションでジムとパメラの口論のシーンを演じている最中に、ヴァルに顔面を殴られ床に倒れたのだと述べている。
ハーヴェイ・ワインスタインによる一連のセクハラ報道を機に本件を公にすることにしたというケイトリンは、「女性は『私達はあなた達に負けない』と一丸となっているわ。だから私はあの事についてようやく口外する自信を得たの。長い間あの話を隠してきたから」「私がオーディションの部屋に入ったら、ヴァル・キルマーが私を選んで、殴って床に倒したの。監督のオリバー・ストーンはただそこに立ってずっと笑っていたわ」とバズフィード・ニュースに明かしている。
またケイトリンは当時の警察への報告書や、ケイトリンとストーン、ヴァルによる署名が記載された機密の同意書と、同作品の製作に関わった会社からケイトリンに支払われた2万4500ドル(約280万円)の小切手を公開している。
しかしながら、同作のキャスティングディレクターを担当したリサ・ブラモン・ガルシアは、ケイトリンがオーディションを受けたシーンは常に「身体的」となるものだったとし、全ての俳優にはオーディション中に荒っぽい接触が起きる可能性を事前に伝えられていたと主張している。「私はヴァルがシーンの一環としてケイトリンを壁に突きつけた瞬間を覚えているわ。でも大袈裟に言いすぎよ。私はこのような事を軽く捉える人間じゃない。虐待的行為と熱が入り過ぎた行為の違いは分かるもの」「ケイトリンの反応は度を超えていたわ。私にとっては全くそんな風には見えなかった」
ケイトリン本人は本件がトラウマとなったとしていて、同意書にサインしたことを後悔していると続けている。「事件の後、自分の車に行って20分くらい泣いたわ」「とてもトラウマになったの。本心とは逆に、あの事について決して話せないという同意書にサインしてしまった。もし今の時代にこれが起こっていたら、サインなんかしなかったわ」
さらに、ケイトリンは結果として自身のキャリアが台無しになったと付け足している。「エージェントが電話で『誰も君に会いたいと思っていないよ。読み合わせやオーディションも取れないんだ。もう終わりだね』って言われたわ」
(BANG Media International)