マイケル・ジャクソンの児童性的虐待訴訟が棄却

 故マイケル・ジャクソンが振付師のウェイド・ロブソンに児童性的虐待を行ったとして長年続いていた裁判が棄却された。子供の頃にマイケルからいたずらをされたとしてロブソンはマイケルを訴えていたが、19日にロサンゼルス郡上位裁判所のミッチェル・ベックロフ裁判官はロブソンが2013年にマイケルの遺産管理団体に対して訴えを起こしたのは遅すぎると判決を下した。

 17ページに渡る判決の中で、裁判官はロブソンが後からマイケルの会社に矛先を変えようとした試みについても無効と記している。

 裁判官は性的虐待についての判決は下さなかったものの、マイケルは生前MJJプロダクションズとMJJベンチャーズの単独の株主であったため、同社の他の職員には責任はなかったとし、事件が起こったとされるネバーランドに関してもマイケルが所有者であったため、会社側は安全措置を取る権利は持ち合わせていなかったと指摘した。

 この判決を受け、マイケルの弁護団はロブソンが真実を求めていたわけではなく、金銭目当てで訴訟を起こしたとコメントしている。ハワード・ワイツマン弁護士はニューヨーク・デイリーニューズ紙に対し、「私の意見としてはロブソン氏による訴えは、20年以上前に起こったことであると同時に、陪審員の前でも含め、マイケル・ジャクソンから不適切なことをされたことはないという2度の宣誓証言の後に起こされたものでしたので、真実の探求というよりも金銭目的であったのです」と話した。

 ロブソンは2005年のマイケルに対する児童性的虐待訴訟の際には暴行を受けたことを否定していながらも後にその証言を撤回していた。そして今回の判決を受け、上訴する構えであると弁護士のヴィンス・フィナルディ氏はコメントしている。

 ロブソンは当初、マイケルの死から4年が経過した後に遺産管理団体に対して訴えを起こしたが、裁判所はその訴えが遅すぎたとして2015年に棄却しており、その後ロブソンはマイケルとMJJプロダクションズとMJJベンチャーズの職員が児童性的虐待を共謀していたと訴訟内容を修正するに至っていた。そして9月に提出された更なる修正内容においては、両社の業務過失を指摘していた。(BANG Media International)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

海外スターバックナンバー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス