ダグ・リーマン、映画化権獲得のため結婚式に潜入
ダグ・リーマンは「ボーン」シリーズの映画化権獲得のために、招かれてもいない結婚式に出席したことがあるという。
リーマンは、2002年公開のマット・デイモン主演のシリーズ1作目『ボーン・アイデンティティー』で監督を務め、以降4作の続編で製作総指揮を務めている。
最近デン・オブ・ギークのインタビューの中でリーマンは、ロバート・ラドラムによって書かれた原作の映画化権取得のためにワーナー・ブラザース関係者の結婚式に出席したことまで明かしている。
「『ジェイソン・ボーン』は高校の頃から大好きだったんだ。『スウィンガーズ』の大ヒットの後に、周囲からは次はどんな映画を撮るの?って聞かれたんだ。だから僕は『ボーン・アイデンティティー』って答えたよ。でもハリウッドの反応は、そうじゃない、どんなコメディ映画を作るか聞いてるんだって感じだった。僕は本気でこの作品を作りたかったんだけど、ハリウッドには僕にそんなチャンスを与える余裕がなかったのさ。僕はこの原作の物語を必ず自分のものにしようと諦めずに追い続けたよ。ワーナー・ブラザースのテリー・セメルの結婚式にも潜り込んだんだ。だって、ワーナーが権利を持っていると思ったから。僕は恥知らずなまでに権利獲得に躍起になっていたよ。最終的にラドラムの弁護士から権利はワーナーから原作者のラドラムに戻されたってことを聞かされたんだ」
その後、自家用飛行機を購入し自らの操縦でグレイシャー国立公園にて原作者のラドラムを迎え、週末を一緒に過ごしたというリーマンは、見事権利を獲得し、同シリーズは大成功を収めた。
さらにリーマンはこう続ける。
「『ボーン・アイデンティティー』製作中は単なる寂しい男のスパイ映画にでもなるんじゃないかと不安でたまらなかったんだ」「撮影現場に『ミッション:インポッシブル』のテーマ曲を携帯の着信音にしている人がいてね。それを聞くたびに僕は怖くなったんだ、『ミッション:インポッシブル』のように成功しなかったらどうしようって常に怯えていたんだから」「ジェームズ・ボンドとまではならないだろうってね。だから『007』の新作を見たときは非現実的だったよ。僕は『007』を作ってしまったのか。この映画、『ボーン・アイデンティティー』に酷似しているぞって思ったんだ」(BANG Media International)