「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメ、新作映画のギャラを全額寄付
4月に「君の名前で僕を呼んで」が公開予定のティモシー・シャラメ(22)がウディ・アレン監督の最新作からのギャラを全額寄付した。アレン監督最新作「ア・レイニー・デイ・イン・ニューヨーク」に出演しているティモシーは、養女であるディラン・ファローに対する性的虐待の疑いがかけられているアレン監督からの利益は一切受け取りたくないとして、タイムズ・アップのキャンペーンとニューヨークにあるLGBTセンター、性的虐待撲滅を目指す機関レイプ、アビュース&インセスト・ナショナル・ネットワーク(RAINN)に全額を寄付することを発表した。
ティモシーは今回のことで、出演作を決める時には役だけでなく、他の要素についても目を向けるべきであったと学んだとし、不平等やセクハラ行為などに反対する人たちにとって自分も価値ある人間になりたいと決意したという。
ティモシーはSNSにこう綴っている。「今年は多くのことに対する見方や感じ方が変わりました。とてもスリリングであると同時に啓発的な学びとも言えます」「これまで僕は自分が尊敬する年上の俳優たちの軌跡を辿ろうとする1人の若手俳優という見解から出演作を選んできました」「しかし、良い役柄ということが仕事を受ける時の唯一の条件ではないということを学んでいるところです。不正や不平等、なによりも沈黙を終わらせようとする力強い運動が誕生したことを目の当たりにしたことで、そのことの重要性がここ数か月でより一層明確になりました」「最近のいくつかのインタビューにおいて、昨年ウディ・アレン作に出演することにした決断について尋ねられました」「契約規定がありますので、質問には直接答えられません」「しかし、このことは言えます。僕はその映画からの利益を受け取りたくありません。そこで、僕の給料全額をタイムズ・アップ、ニューヨークのLGBTセンター、RAINNという3つのチャリティ機関に寄付することにしました」「全ての人達が値する尊敬心と威厳を持って扱われることを求めて立ち上がった勇敢なアーティスト達と肩を並べるのに値する人間になりたいからです」
そして同作のティモシーの共演者でアレン監督の2008年作「それでも恋するバルセロナ」にも出演していたレベッカ・ホールも、アレンと仕事したことを後悔していると明かし、新作からの収益をタイムズ・アップに寄付することを発表している。
レベッカはアレンが自身のブレイクを助けてくれた存在であるため、この決断は葛藤と悲しみの元に下されたとしながらも、ディランには聞く耳を持ってもらえなかったと思って欲しくなかったと説明している。(BANG Media International)