トム・フォード、ヴィーガン転身もファーは使用
トム・フォード(56)がヴィーガンに転身したものの、ファーは使い続ける意向のようだ。トムはプラントベースダイエットを開始したことによって、自身のデザインに動物の皮を使用することに疑問を持ったというが、これからは使用する量を制限し、食用に使われた動物の副産物としての皮だけを使用することに決めたとロサンゼルス・タイムズ紙に発表している。
「昨年からヴィーガンだよ。肉や動物を使った商品がどのように作られるのかを見たら、健康上の理由からこれ以上食べたくなくなったんだ」「毛皮についてももちろん疑問を持ったね。だからフェイクファーを頻繁に使い始めてる。まだファーフリーとまではいかないけど」「でも今僕のコレクションはファーを制限していて、食品の副産物を使っていくつもりさ。あまり聞こえはよくないけどね。それは牛革、羊革を意味するものであって、純粋に革を作る目的で育てられた動物は使わないってことだよ」「だからミンクや狐はなしさ。今シーズンはフェイクファーもかなり使っている。そして羊革とあと業界ではポニーって呼ばれてるけど実際は牛革のことだね。短毛と長毛があるんだ」「食品副産物の動物を使うことにとても意識している。だって僕が肉を食べようとなかろうと、食肉はなくならないから、副産物も集められるわけさ」
またフェイクファーの使用についてのトムの見解はこうだ。
「それについては胸が引き裂かれる思いだよ。環境の面で最悪なんだ。フェイクファーは使い捨てって考えているから、購入して数シーズン使えば捨てる。生物分解もしないよ、石油で作られていてとても有害なんだ」「でもそうするとなめし皮の制作過程も有害だという話になるかもしれないけどね」「ファーのコートはリサイクルできるし、30年は着られる。子供に受け継がれて、枕にすることだってできる。だから簡単に答えは出せない。僕はとても正直なんだ。皆と議論になるだろうけど、解答についてはわからない」
そんなトムだが甘いものに関してはヴィーガンを貫いていないようで、「焼き菓子系には手を出している。卵が明らかに使用されているけどね。卵自体は食べないし牛乳も飲まない。代わりにアーモンドミルクを飲んで、動物の肉は一切食べない。魚も鳥も肉は何でも。でも焼き菓子は別だね。ヴィーガン用の代替品もあるにはあるけど、ホステスのドーナツに比べたら雲泥の差さ。僕はまだ砂糖を大量に摂取しているよ」「飲まない、吸わない、今や肉も食べない。ヴィーガンの基本さ。でも砂糖は別だ」と明かした。(BANG Media International)