オジー・オズボーン、 プロモーターのAEGを訴える
オジー・オズボーン(69)がコンサートプロモーターのAEGに対して訴訟を起こした。来年の2月にロンドンのO2アリーナでライブを予定していたというオジーは、その会場の所有元でもある同プロモーターの「非競争的行為」を非難している。というのもオジーは彼らから、ライバルプロモーター、ライブ・ネイションが同ライブのチケット予約をする条件として、(AEG所有の)ロサンゼルスのステイプルズ・センターでもライブをすることを要求されているからだという。
裁判文書には、「AEGは、オジーがステイプルズ・センターと契約するという条件のもとでのみ会場のO2は予約可能と話しました」「オジーの妻でマネージャーでもあるシャロン・オズボーンはステイプルズ・センターとの強制的な契約について公式に不満を表明していますがAEGは折れる気がありません」と記載されている。
また、シャロンはメール上で、同プロモーターCEOのジェイ・マルシアーノはアーティストの上に立ち、ライブ会場を強制的に決めようとしているとして「アーティストを自分たちのライバル、ライブネイションとの勢力争いに巻き込ませている」と非難した。
しかしその非難にも関わらず、オジーには選択の余地はなくロサンゼルスのライブに同意せざるを得なかったようで「オジーのようなクラスのアーティストともなるとO2の代わりに世界ツアーのロンドン会場になるような場所は見つかりません」「AEGはロンドンのアリーナクラスの会場予約となると明らかな独占主義者です。契約内容を通してO2以外の大会場もコントロールしています」「ロサンゼルスではステイプルズやザ・フォーラムなど会場同士の競争があります」とその裁判文書は続けている。
AEGは以前にもニューヨークのマディソン・スクウェア・ガーデンとロサンゼルスのフォーラムが同時予約の契約を交わしたことのお返しに、O2とステイプルズ・センターの同時予約をしたと揶揄されていたが、今回CEOのマルシアーノはローリングストーン誌に「これは価値のない訴えで、我々は全面的に戦います。世界的なライブエンターテイメントのマーケットの詳細について調査が行われることを歓迎します。特に我々の活動やライバルの動向についてのです」「AEGは常にアーティストを第一に考えてきました。同時に我々のライバル、特にライブネイションとマディソン・スクウェア・ガーデンの動きには反応しなければなりません。とてもフェアな競争といえます」
一方のオジーは現在、ステイプルズでのライブが必須という条件を無効にすることを求めていて、似た状況に陥っているアーティストらと共に集団訴訟を起こす構えもあるようだ。 (BANG Media International)