スティーブン・スピルバーグ、ネットフリックス映画はアカデミー賞に不適切 

 スティーブン・スピルバーグ(71)はNetflix(ネットフリックス)オリジナル映画がアカデミー賞を受賞するのはふさわしくないと思っているようだ。同賞を4度受賞した経験もあるスピルバーグは、その配信サイトが「テレビというフォーマット」に傾倒しているとし、オスカー像にはそぐわないと持論を展開した。

 スピルバーグはITVニュースに「一度テレビのフォーマットに専心したのなら、あくまでテレビ映画でしかない」「確かに優れた作品ならエミー賞に値するだろうが、オスカーではない。ただいくつかの映画館で一週間にも満たない期間だけ上映許可されたような映画が、アカデミー賞にノミネートされるのは適格ではないと思うよ」と話す。

 そのスピルバーグの発言とは裏腹に、今年ディー・リース監督のNetflixオリジナル映画『マッドバウンド 哀しき友情』が、映画館での公開はニューヨークとロサンゼルスで一週間のみだったにもかかわらず、脚色賞、撮影賞、助演女優賞の3部門でアカデミー賞にノミネートされていた。

 しかし、同サイトを中傷する映画監督はスピルバーグだけでなく、『インセプション』のクリストファー・ノーラン(47)も彼らが自作映画を映画館で上映しないことをインディーワイヤーとのインタビューで非難していた。「Netflixは劇場用作品を援護することに変な嫌悪をもってるみたいだ」「全ての公開と配信が同時でなければならないなんていう馬鹿げたポリシーを持っている。それって劇場用の上映にとっては明らかに支持できないやり方だよ」「だから彼らは土俵にも上がれていないし、大きなチャンスを逃していると思うね」

 さらにノーランは同サイトが映画館を潰すことになりかねないとも考えていて、「Netflixが投資している面白い映画制作者やプロジェクトが、映画館を潰すという目的の効力として使われていなければもっと称賛できるものになるだろうけど」と話し、「とても意義がないし理解できない」と続けた。

(BANG Media International)

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