ザ・スクリプト、著作権侵害でジェイムス・アーサーを訴える
ザ・スクリプトがジェイムス・アーサー相手に訴訟を起こした。ザ・スクリプトはジェイムスの2016年作「セイ・ユー・ウォント・レット・ゴー ~最愛の君へ」がバンドの2008年シングル「うごかぬ想い~ザ・マン・フー・キャント・ビー・ムーヴド」に酷似しているとして著作権侵害で訴えている。
ザ・スクリプトにはロビン・シックとファレル・ウィリアムスの「ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ~」を巡った訴訟でマーヴィン・ゲイの遺族側に勝訴をもたらしたリチャード・ブッシュが弁護についており、21日ロサンゼルス郡上級裁判所に対し、ジェイムスがその曲で2000万ドル(約22憶円)を生み出したと指摘して民事訴訟を起こした。
英オーディション番組「Xファクター」出身のジェイムスは、数々の問題発言によりレコード会社からの解雇などを経験したが、「セイ・ユー・ウォント・レット・ゴー ~最愛の君へ」でカムバックに大成功していた。
ブッシュ弁護士はビルボードに対し、「アーサー氏が公共の場での問題行動によってレコードレーベルから解雇され、キャリアに穴が開くことになったことはよく知られています。しかし『セイ・ユー・ウォント・レット・ゴー ~最愛の君へ』のリリースにより、世界的な成功を収めたのです」とジェイムスにとってのその代表曲の重要性を指摘する。そして今回の訴状によれば、ジェイムスは2014年にザ・スクリプトのメンバーにコラボの話を持ち掛けたものの断られ、『うごかぬ想い~ザ・マン・フー・キャント・ビー・ムーヴド』の要素を無断で転用したとされている。バンド側は著作権侵害としてジェイムスに対し、同曲に関連する全てのストリーミング、販売、配布、ツアー収益の会計処理および損害賠償を求めている。
以前からこの2曲の類似性についてはファンの間でも話題に挙がっていたが、ジェイムスは同じジャンルの音楽にはすべて似ている点があるものだとして一蹴していた。
一方でザ・スクリプト側は2016年に2曲の類似性について専門家の報告を求めているところであると報じられていた。
(BANG Media International)