『くたばれ!ヤンキース』のタブ・ハンター帰らぬ人に
『くたばれ!ヤンキース』のタブ・ハンターがカリフォルニア州サンタバーバラの病院にて亡くなった。死因は血栓による心不全で86歳だった。数多くの映画作品に出演していたタブだったが、SNSを通して8日に逝去したことが発表された。声明にはこう記されている。「タブは87歳の誕生日を3日後に控えていましたが、今夜息を引き取りました。彼のために祈り、思い出を偲んでください。彼も喜ぶことでしょう」
俳優だけでなく、ミュージシャンや作家としても活躍したタブは、『愛欲と戦場』といった数々の名作に出演するなど1950年代を代表する人気映画俳優として一時代を築いた。
一方、同性愛者であったタブはそれが社会的にタブーとされていた時代に、「二重生活」と形容する人生を送り、最近ではタブとアンソニー・パーキンスとの同性愛を題材にした映画が製作予定と報じられていた。J・J・エイブラムスと「スター・トレック」シリーズでタッグを組んだザカリー・クイントがパラマウントの下、ハリウッド黄金時代を代表する人気俳優であったこの2人のロマンスを描いた映画『タブ・アンド・トニー』の製作に取り組むようで、タブの自伝『タブ・ハンター・コンフィデンシャル:ザ・メイキング・オブ・ア・ムービー・スター』を原作としている。
エイブラムスのバッド・ロボット・プロダクションズとザカリーの他、ニール・コーニグスバーグ、タブの長年のパートナーで2015年に同著書を基にドキュメンタリーを製作したことがあるアラン・グレイサーなどが製作を担当する。
またダグ・ライトが脚本を執筆する予定の一方で、監督や出演者については現在検討中のようだ。
(BANG Media International)